できれば旅行中は晴れているとありがたいもの。特に眺めのよい露天風呂に浸かりたい場合はなおさらです。かといって、旅行に出かける何か月か先の天気など、誰も予測できません。「天気のよい日」にあたる確率を上げる方法はあるでしょうか。
世界には日本のような「四季」がなく、「乾季」と「雨季」しかない国が多くあります。その場合は、「乾季」を狙って旅するのがお勧めです。とはいえ、乾季は降水量がゼロという極めて乾燥した国でもない限り、乾季でも曇ったり雨が降ったりする日はあります。日本のように四季があって好天と雨天を繰り返すような国はさらに判断が難しいです。ずいぶんと前から計画を立てていたのに、当日はあいにくの雨でがっかりという経験は、日本人なら誰にでもあるでしょう。
私は事前に、「海外旅行観光ベストシーズン」といったサイトを見て、目的地の気温や降水量を調べた上で温泉旅行の計画を立てるようにしています。一つの国でも、地域によって雨季と乾季の時期が異なりますし、同じ乾季でも月によって降水量は一緒でないので、注意が必要です。
その上で、旅のメインとなる「最重要温泉」については、必ずその近くに宿をとるようにしています。それならば到着日と翌日の2日間に渡って、温泉に行くチャンスが増えます。もちろん、2日続けて天気が悪いということもありますが、こればかりはどうしようもありません。
なお、地中海周辺のリゾート温泉などは、観光客の少ない冬季は閉鎖ししまうところが多いですし、イスラム教の断食月（ラマダン）や、中国の旧正月など、特殊な時期も避けた方がよいです（時期は年によって変わります）。拠点となる都市でお祭り（フェスティバル）が行われるときは、混雑しますし、ホテル代も高騰します。お祭り自体が目的でない場合は避けた方がよいでしょう。また、欧米のリゾート地などでは、「繁忙期は2泊か3泊以上でないと受け付けない」、ミニマムステイのルールを採用するホテルが多くあります。ウェブで予約するとき、1泊だと満室と表示されますが、2泊だと予約できるということがあります。このあたりの説明は温泉旅行に限らないかもしれません。
