世界の絶景温泉

世界の見知らぬ温泉を探して旅しています

D1 ほぼ本邦初紹介!世界の絶景温泉

 2023年6月、みらいパブリッシングから「ほぼ本邦初紹介!世界の絶景温泉」を出版しました。日本ではほとんど知られていない温泉を中心に、ビジュアル性の高い「絶景温泉」を約40か所厳選し、豊富な写真とともに紹介したビジュアルガイドです。

 

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・世界の珍しい温泉を訪ねてみたい人

・メジャーではない観光地に興味のある人

・きれいな温泉を目で楽しみたい人

を始め、温泉に興味がある方に読んでもらえたら嬉しいです。温泉の温度や臭い、味や肌触りは伝えられないので、目で楽しめるよう、5つの章を設けてみました。各章から2枚の写真を紹介します。

 

① 析出物

 温泉に溶けていた豊富な成分が固体となって蓄積したものを析出物といいますが、日本にはないような巨大な析出物を形成した温泉が世界各地にあります。

左:エーゲ海に浮かぶレスボス島のポリクニトス温泉(ギリシャ)
右:古代遺跡のようなグヌンペイェ温泉。巨大な石灰華ドームを形成している

② 景観

 宿を選ぶ際に、立地や眺望を重視する人は多いと思います。海外にも素晴らしい景観の温泉が山ほどありますが、行きにくい場所のため知られていない温泉が少なくありません。中にはボートや水上飛行機をチャーターしないといけない温泉もあります。

左:太平洋に浮かぶホットスプリングアイランド(カナダ)。水上飛行機でしか行けない
右:南米チリ、パタゴニアのフィヨルド奥に湧くカウェルモ温泉。ボートでしか行けない

③ 噴泉・気泡湯

 勢いよく噴き上げる噴泉や、身体を覆いつくす泡つきの湯。桁違いの噴泉・気泡湯は見て楽しく、まさに温泉が大地の賜物であることを実感します。世界には爆発するような勢いで湧く適温のジャグジー温泉があります。

左:旧ソ連構成国、アルメニアのジェルムーク郊外の炭酸泉。間欠泉で強弱を繰り返す。
右:アゼルバイジャンとアルメニアの係争地に湧くズアル温泉。これが適温とはびっくり

④ 濁り湯

 含まれる成分の違いによって、湯の色は変化します。日本人は濁り湯が好きで、市販の入浴剤も大半は色がついています。濁り湯好きの日本人をうならせるような温泉が世界各地で湧いています。

左:アンデスの山懐に湧くモラレス温泉はオレンジ系濁り湯。浴槽から無数の気泡が上がる
右:インドネシア中部ジャワのプロサリ温泉。女湯(上)、男湯(下)は異なる源泉を使用

⑤ 変わり種

 素朴でひなびた浴舎や日本人の想像を超える驚きの温泉。日頃の常識とかけ離れた風変わりな温泉は世界各地にありますが、地元の人が「これは特別」と思って発信しない限り、風変わりな温泉をウェブ上で発見するのは困難です。

左:地熱地帯の湯滝に置かれたポリ浴槽、トゥトゥカウタブス(ニュージーランド)
右:オンボロ小屋で見つけた秘密の濁り湯(グアテマラのパラチキート温泉)

いきなり本の宣伝で恐縮ですが、ぜひご一読ください!